暗号資産(仮想通貨)レンディングとは?方法、仕組み、メリットとデメリットをまとめて解説!|【暗号資産(仮想通貨)で資産形成】
「暗号資産(仮想通貨)の数量を、お金をかけずに増やせないかな?」
そんなふうに思っている方におすすめなのが、暗号資産(仮想通貨)レンディングです。
暗号資産(仮想通貨)レンディングは、通貨を預けているだけで、確実にその数量を増やせる方法です。
今回は、この暗号資産(仮想通貨)レンディングの仕組みから、メリットやデメリット、利用できる取引所についてまで説明していきます。
目次
暗号資産(仮想通貨)レンディングとは銀行預金のようなもの
暗号資産(仮想通貨)レンディングとは、保有している暗号資産(仮想通貨)を一定期間貸し出すことで、「利用料」として利息が得られるサービスです。
お金を預けることで利息が得られる、銀行預金の暗号資産(仮想通貨)版と言えば、イメージしやすいでしょう。
暗号資産(仮想通貨)レンディングの仕組み
暗号資産(仮想通貨)レンディングは、以下の3者によって成り立っています。
- 貸し手
- 取引所
- 借り手
暗号資産(仮想通貨)が、貸し手から借り手に渡るまでの流れは、以下のとおりです。
- 貸し手が取引所に通貨を貸す
- 取引所が借り手に通貨を貸す
- 借り手が通貨を借りる
このように、暗号資産(仮想通貨)レンディングでは、貸し手が借り手に直接通貨を貸すのではなく、間に取引所が入って、仲介の役目を果たします。
借り手は借金のように、取引所から暗号資産(仮想通貨)を借りられるのかと言うと、そうではありません。
貸し手が貸し出した暗号資産(仮想通貨)は、証拠金の数倍の取引ができる「レバレッジ取引」の資金に充てられています。
暗号資産(仮想通貨)レンディングの3つのメリット
貸し手側にとって、暗号資産(仮想通貨)レンディングには、主に以下3つのメリットがあります。
- 手間をかけずに資産を増やせる
- 銀行預金より金利が高い
- 通貨の持ち逃げや貸し倒れなどのリスクが低い
ここでは、それぞれのメリットについて紹介していきましょう。
手間をかけずに通貨を増やせる
暗号資産(仮想通貨)レンディングでは、取引所に暗号資産(仮想通貨)を貸し出すだけで、確実に通貨の量を増やせます。
そのため、暗号資産(仮想通貨)の初心者でも、利益を得ることが十分期待できるでしょう。
銀行預金より金利が高い
暗号資産(仮想通貨)レンディングの金利は、銀行預金に比べて、ずっと高くなっています。
例えば、ネット銀行の定期預金の場合、金利は0.02%程度のところが多くなっています。
それに比べて、暗号資産(仮想通貨)レンディングの金利(年利率)は最高で5%、安くても1%です。
ネット銀行の定期預金の、50~250倍となっています。
通貨を持ち逃げされるリスクが低い
暗号資産(仮想通貨)を個人的に貸し借りした場合、貸した相手に通貨を持ち逃げされる危険があります。
しかし、暗号資産(仮想通貨)レンディングなら、間に取引所が入っているため、この心配はほとんどありません。
暗号資産(仮想通貨)レンディングの3つのデメリット
暗号資産(仮想通貨)レンディングには、以下3つのデメリットもあります。
- 賃借中に暗号資産(仮想通貨)の価値が下がる可能性がある
- 中途解約不可または解約手数料がかかる
- 賃借中に取引所が倒産するリスクがある
ここでは、それぞれのデメリットについて説明していきましょう。
賃借中に暗号資産(仮想通貨)の価値が下がる可能性がある
暗号資産(仮想通貨)レンディングをすれば、貸し出した通貨は確実に増えて返ってきますが、必ずしも得をするとは限りません。
なぜなら、暗号資産(仮想通貨)は価格の変動幅が大きく、預けている間に暴落する可能性もあるからです。
預けている暗号資産(仮想通貨)は、貸出期間が終了するまで、自由に動かせません。
そのため、預けている通貨が暴落しても損切りできず、逆に暴騰しても、利確ができません。
中途解約不可または解約手数料がかかる
暗号資産(仮想通貨)レンディングでは、取引所によっては中途解約ができず、できる場合も解約手数料がかかります。
取引所ごとの中途解約の可否と、解約手数料は以下のとおりです。
中途解約の可否 | 中途解約手数料 | |
Coincheck | 不可 | ― |
GMOコイン | 可 | 償還時に受取予定の利用料の10% |
bitbank | 原則不可 | 預けた数量の5% |
また、中途解約した場合、もらえるはずだった利用料は一切支払われません。
賃借中に取引所が倒産するリスクがある
暗号資産(仮想通貨)レンディングは、預金保険制度の対象外です。
そのため、貸出期間中に取引所が倒産した場合、預けていた通貨は戻ってこない可能性があります。
暗号資産(仮想通貨)レンディングの始め方は?取引所と金利の一覧
暗号資産(仮想通貨)レンディングは、暗号資産(仮想通貨)レンディングのサービスを提供している取引所に口座を開設することで利用できます。
2020年11月時点で、暗号資産(仮想通貨)レンディングができる主な取引所は、以下の3つです。
Coincheck | GMOコイン | bitbank | |
通貨の種類 | 14種類 | 9種類 | 7種類 |
貸出期間 | 14日30日90日180日365日 | 1カ月3カ月 | 1年 |
年利率 | 1~5% | 1% or 3% | 1~3% |
最小貸出量 | 10万円~ | 0.1BTC~ | 1BTC |
※最小貸出料は、ビットコイン(BTC)の場合
このように、取引所によって、それぞれ特徴が異なります。
ここでは、各取引所の特徴について、紹介していきましょう。
暗号資産(仮想通貨)レンディングができる取引所①Coincheck
「Coincheck(コインチェック)」では、以下14種類の通貨で、暗号資産(仮想通貨)レンディングが利用できます。
ビットコイン(BTC) | イーサリアム(ETH) |
イーサリアムクラシック(ETC) | リスク(Lisk) |
ファクトム(Factom/FCT) | リップル(XRP) |
ネム(XEM) | ライトコイン(LTC) |
ビットコインキャッシュ(BCH) | モナコイン(MONA) |
ステラルーメン(XLM) | クアンタム(QTUM) |
バット(BAT) | IOST |
年利率は、貸出期間に応じて、以下のように決まっています。
- 14日…1%
- 30日…2%
- 90日…3%
- 180日…4%
- 365日…5%
Coincheck(コインチェック)は、3つの取引所のなかで、最も暗号資産(仮想通貨)の種類が多く、最大金利も高くなっています。
ただし、中途解約ができないので、注意しましょう。
暗号資産(仮想通貨)レンディングができる取引所②GMOコイン
GMOコインで、暗号資産(仮想通貨)レンディングに利用できる通貨は、以下の9種類です。
ビットコイン(BTC) | イーサリアム(ETH) | ビットコインキャッシュ(BCH) |
ライトコイン(LTC) | リップル(XRP) | ネム(XEM) |
ステラルーメン(XLM) | バット(BAT) | オーエムジーOMG |
年利率は、貸出期間に応じて、以下のようになっています。
- 1カ月…1%
- 3カ月…3%
GMOコインの特徴は、3つの取引所のなかで、唯一中途解約が可能なことです。
途中で解約するかもしれないという方は、こちらを選ぶといいでしょう。
暗号資産(仮想通貨)レンディングができる取引所③bitbank
「bitbank(ビットバンク)」では、以下7種類の通貨で、暗号資産(仮想通貨)レンディングができます。
- ビットコイン(BTC)
- ライトコイン(LTC)
- リップル(XRP)
- イーサリアム(ETH)
- モナコイン(MONA)
- ビットコインキャッシュ(BCH)
- ステラルーメン(XLM)
bitbankの貸出期間は、一律1年です。
年利率は、貸し出す通貨の量に応じて、以下のようになっています。
画像出典:bitbank「取引ルール 暗号資産を貸して増やす」
例えば、ビットコイン(BTC)の場合、1BTC預ければ年利率は1%、5BTC預ければ2%になります。
まとめ
暗号資産(仮想通貨)レンディングは、取引所に通貨を預けておくことで、利用料(利息)が得られるサービスです。
銀行預金に似た仕組みですが、金利は預金に比べて、ずっと高くなっています。
とはいえ、預けている間は通貨を動かせず、その間に通貨が暴落してしまうリスクもあります。
これから暗号資産(仮想通貨)レンディングを始める方は、まずは短い貸出期間で試してみるといいでしょう。