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暗号資産(仮想通貨)のレバレッジ取引とは|メリット・デメリットや成功させるポイントを解説

暗号資産(仮想通貨)を取引する際に、通常の取引ではなくレバレッジ取引を検討している方も多いのではないでしょうか。レバレッジ取引には、メリットもありますが、デメリットもあるので、十分に理解したうえで行う必要があります。


今回は、暗号資産(仮想通貨)のレバレッジ取引について、メリット・デメリットや成功させるポイントを詳しく解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。

暗号資産(仮想通貨)のレバレッジ取引とは

暗号資産(仮想通貨)の取引で通常の取引しか行ったことがない方や、レバレッジ取引の経験があまりない方も多いでしょう。


メリット・デメリットや成功させるポイントの前に、まずはレバレッジ取引とは何かを理解することが大切です。3つのポイントでレバレッジ取引について理解していきましょう。

  1. レバレッジ取引とは
  2. 現物取引との違い
  3. 証拠金維持率

レバレッジ取引とは

通常の取引では、10万円の資金があったときに、10万円までの暗号資産(仮想通貨)を購入できます。当たり前のように感じますが、レバレッジ取引では10万円の資金に対してレバレッジをかけることによって、倍率に応じた取引ができるのが特徴です。


例えば、10万円の資金に4倍のレバレッジをかけると、40万円の取引ができます。あるはずのない30万円は、あると仮定した資金と見なされます。そのため、取引で利益が出ると現物取引よりも多くの利益を期待できるのです。

現物取引との違い

現物取引とレバレッジ取引では、何を利益とするかが異なります。現物取引では、暗号資産(仮想通貨)を購入したときの金額と売ったときの金額の差が利益です。一方、レバレッジ取引は、将来的な値上がりや値下がりを見込んで注文を行い、実際の資金よりも多くの暗号資産(仮想通貨)を購入・売却したと仮定します。そのため、資金よりも高額な暗号資産(仮想通貨)を注文でき、価格変動の差額を利益として受け取ることが可能です。


現物取引ではまず買い注文を入れる必要がありますが、レバレッジ取引は売り注文からでも取引を始めることが可能です。

証拠金維持率に要注意

レバレッジ取引を行うためには、証拠金を取引所に預け入れる必要があります。実際にある資金よりも多い金額で取引を行うための担保としての役割があり、証拠金を担保にレバレッジをかけ大きな取引をすることが可能です。


レバレッジ取引では、証拠金をただ預けるのではなく、証拠金維持率に気を配る必要があります。証拠金維持率とは、口座残高に対する証拠金の比率のことで、証拠金維持率を基準にロスカットが発生するのです。ロスカットは、損失の拡大を防ぐために取引を強制的に終了させる仕組みですが、損失が大きくなった場合は証拠金以上に損失が出てしまうので、証拠金維持率の推移やレバレッジの倍率設定などリスク管理を怠ってはいけません。

暗号資産(仮想通貨)のレバレッジ取引のメリット

暗号資産(仮想通貨)のレバレッジ取引には、4つのメリットがあります。

  1. 大きなリターンを期待できる
  2. 少額から取引できる
  3. 相場に関わらず買い注文、売り注文で利益を狙える
  4. ロスカットによって負債のリスクが少ない

それでは、メリットそれぞれを詳しく見ていきましょう。

リターンを期待できる

レバレッジ取引は、現物取引よりも大きなリターンを期待できます。例えば、100万円の暗号資産(仮想通貨)を購入したと仮定して、現物取引では100万円、レバレッジ取引では10倍のレバレッジをかけて10万円が必要です。


暗号資産(仮想通貨)が110万円になったタイミングで決済すると、どちらも10万円の利益が出ますが、取引に必要な資金には大きな差が生まれているのがわかるでしょう。


レバレッジ取引を活用すれば、10万円で100万円分の取引ができ、この場合は10万円という大きなリターンを得られます。

少額から取引できる

上述したように、レバレッジをかけることによって少ない資金でも大きな取引ができるようになります。


100万円分の取引をしようとしたときに、通常は100万円を用意しなければいけません。資金が用意できないために、取引のタイミングを逃す可能性もあるでしょう。そこでレバレッジ取引を活用すれば、少額から取引を始められます。

相場に関わらず利益を狙える

現物取引の際は、相場が上昇しているときに買い注文を入れるのが基本であり、相場が下落しているときに取引に参加しても損失が出てしまいます。


一方、レバレッジ取引は売り注文もできるので、相場が下落していても取引に参加することが可能です。相場に関わらず利益を狙えるとともに、相場に応じて現物取引と使い分けることもできます。

ロスカットによって負債のリスクが少ない

レバレッジ取引では、ロスカットによって損失を最小限におさえることができます。基本的に証拠金以上の損失が出ないようになっているので、負債のリスクが少ないのがメリットです。


デメリットで詳しく解説しますが、損失の程度によっては多額の損失が発生するリスクもあるので、無理なレバレッジ取引は避けましょう。

暗号資産(仮想通貨)のレバレッジ取引のデメリット

暗号資産(仮想通貨)のレバレッジ取引には、多くのメリットがありましたが、気を付けたいデメリットもあります。


3つのデメリットを理解したうえで、レバレッジ取引を行うか考えてみましょう。

  1. 損失が大きくなるリスクがある
  2. 手数料がかかる
  3. リターンを期待できる分現物取引よりも損失が出やすい

損失が大きくなるリスクがある

レバレッジ取引では、証拠金維持率が一定値を下回るとロスカットによって取引が終了します。通常は損失を防いでくれるのですが、急な価格変動が起きるとロスカットが追い付かないといった事態が発生するので注意が必要です。


ロスカットが作動しなかった場合は、追加の証拠金を支払う「追証(おいしょう)」が生じます。追証は、証拠金維持率を高めるための資金ですが、急な価格変動にともなって多額の追証が発生すると損失が大きくなり、負債を抱えるリスクもあるのです。

手数料がかかる

レバレッジ取引には、ポジションを次の日まで保有していると、手数料が発生します。


ポジションを保有するために調達金利という手数料が発生するので、長期取引をしようとすると無駄な費用がかかるのが難点です。レバレッジ取引を行う際は、できるだけ短期取引にする必要があります。または、低レバレッジで行うことをおすすめします。

リターンを期待できる分現物取引よりも損失が出やすい

レバレッジをかけて大きな取引でリターンを期待できるものの、失敗したときの損失には注意しなくてはいけません。


例えば、100万円で100万円分の暗号資産(仮想通貨)を購入したとして、暗号資産(仮想通貨)の価格が90万円に下落したとします。現物取引の場合は10万円の損失ですが、レバレッジを2倍にかけた場合は200万円分の取引をしたことになり損失も2倍の20万円です。


むやみにレバレッジをかけてしまうと、いざ取引が失敗したときに損失が膨らんでしまうので、リスク管理を第一に考えましょう。

暗号資産(仮想通貨)のレバレッジ取引を成功させるポイント

暗号資産(仮想通貨)のレバレッジ取引にはメリットとデメリットの両方があるので、取引にはコツがあります。


失敗してしまうと損失が大きくなる可能性があるので、解説する3つのポイントをおさえて、レバレッジ取引を成功させましょう。

  1. 決済や損切りのルールを決める
  2. 取引をしっかり分析する
  3. 情報収集を怠らない

決済や損切りのルールを決める

レバレッジをかけているからといって、無理に粘ったり、期待したりしてしまうと、大きな損失を出す可能性があります。


利益が〇%になったら決済する、損失が〇%になったら損切りするなど、自分でルールを決めることが大切です。基準を明確にすることによって、損失を最小限に抑えて利益を最大化することができます。

取引をしっかり分析する

現物取引にも共通するポイントですが、取引をしっかり分析することが大切です。取引が上手くいった理由や損失が出た原因などを理解することによって、次の取引に根拠を持って臨むことができます。


リターンが大きい分損失も出やすいレバレッジ取引は、特にリスク管理が必要です。直感や運任せで取引するのではなく、分析と実行を繰り返していきましょう。

情報収集を怠らない

こちらも現物取引に共通しますが、情報収集は徹底的に行いましょう。レバレッジ取引はリターンを期待できるとはいっても、相場のトレンドを把握できていなければ多くの損失を出すリスクもあります。


暗号資産(仮想通貨)を取り巻く状況やトレードの知識を常に磨き、レバレッジ取引の精度を上げることが成功への近道です。


情報収集のひとつとして、小俣アナリストが提供するアナリストレポートやTwitterは、取引に役立つ情報が数多くあります。しっかり確認して、レバレッジ取引に活かしましょう。

まとめ

レバレッジ取引は、少額の資金で大きな取引ができる仕組みです。大きな取引でのリターンを期待できたり、下落相場でも利益を出せたりする一方で、急な価格変動による損失や手数料には注意しなくてはいけません。


レバレッジ取引を成功させるためには、取引回数をおさえる、取引のルールを決める、分析・情報集を怠らないなどがポイントです。ギャンブル的なトレードになるのではなく、アナリストレポートをしっかり確認して、安全にレバレッジ取引を行いましょう。

暗号資産アナリスト小俣卓也

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